アバター・タイムズ
意識の探究
第21号
科学では、特定のからだの特徴が個人のDNAに、遺伝子コードとして組み込まれていることを証明できます。ある人の青い目や別の人の茶色の目からたどれば、特定の遺伝的構造に行き着くのです。皮膚や鱗、羽や、髪などは、その他の何千というからだの特徴と同様に、先天的遺伝物質の観点から説明が可能です。しかし本能や、社会行動、人の動機についてはどうでしょう?これらはどこから来るのでしょうか?
灰が降る
ハリー・パルマー 私は以前、豚をペットとして飼っていて、豚は簡易住居を作るのが生まれつき上手いことに気づきました。おそらく「三匹の子豚」の話はそこから来たのでしょう。最初の子豚はわらで家を建て、2匹目の子豚は木の枝で家を建て、そして3匹目の子豚はレンガで家を建てました。最後の部分はどこかのお話の語り手が少し独創的に仕上げたのではないかと思いますが、豚は実際簡易住居を作りますし、それがとても上手なのです。
私が飼っていたヴァイオレットという名の体重300ポンドの雌豚は、柔らかな土壌と枝の山から2~3時間で豚用簡易住居を作り上げることができました。彼女はいつもせっせと働いていました。彼女は何本かの枝を引っ張ってきて口に含んだ芝土と一緒にして積み上げると、その上に乗っかってそれを平らに伸ばしました。それからまた何本かの枝を引っ張ってきて、芝土を口に含んで持ってくると、またそれを平らに伸ばしていくのでした。最初私は、ヴァイオレットが土台の部分を作っているのだと思っていたのですが、もしそうであればそれは高度な知性を示していたことになります。
ところで土台というのは実は人間が発明したものです。考古学の発掘をしていて土台に見えるような何かに突き当たったとしたら、それは発掘の価値があります。土台は本能的行動から知的行動への境界線を越えた証拠です。(これは人生を築く場合にも当てはまります。)ともかくも、その豚は土台を築いているのではありませんでした。簡易住居を上から下に向けて築いていました。踏み敷かれた枝と芝土の山が彼女の屋根でした。それが満足いく状態に見えてくると、彼女は鼻を使って端を持ち上げて、その芝のマットの下に潜り込みました。それから立ち上がると屋根を自分の背中のカーブで折り曲げて、今度は屋根の直径よりわずかに小さな円形に泥を重ねて壁を作り上げていきました。最後に1フィート程度の高さまで積みあがると、再び跪いてドーム型の屋根を壁の上に乗ました。私は自分が寺院や国会議事堂の自然な原型を見ているのではないかと思いました。米国議事堂が豚の簡易住居を手本に作られたのかもしれないと考えると、人は謙虚な気持ちになります。
出口は付いていませんでした。最初私はそれを失敗じゃないかと思ったのですが、後から考えてみると、12匹の元気な子豚たちを生むような場合(実際彼女がその数時間後にしたように)には、その設計の良さがわかります。
ある午後の時間だけでヴァイオレットは、自分の新たな家族を遅い春の雪から守ってくれる防水仕様のマットでできた屋根付の豚1匹用のドームを築りあげてしまいました。大した豚です!私が興味深いと思ったのは、ヴァイオレットはもともと商用の豚牧場からやってきた豚だったことです。彼女はコンクリート製の納屋で生まれて育てられていました。簡易住居の作り方を一体どうやって知ったのでしょう?豚の赤ちゃんは寒さに弱く、簡易住居の知識がなければ種が生き残ることができません。ではこの簡易住居を作る本能は、どのようにして代々伝えられてきたのでしょうか?私は彼女の鼻の幅や目の色はきっと遺伝子的要素で決まったものだと思います。DNAの組み合わせです。でも簡易住居の知識についてはどうでしょう?それはどこから来たのでしょうか?それは何世代にも渡る自然淘汰によって発展してきた進化した行動なのでしょうか?
ヴァイオレットが自分の家を建てるところを観察したことで、私はもしかすると本能を世代から世代へ、種から種へと伝える宇宙意識のメモリー・バンクのようなものがあるのではないかと考えるようになりました。人生と人生の間のある種の記憶域です。宇宙的メモリーバンクです!それは不思議な力や展開していく宇宙の設計さえも暗示しています。
本能はあなたを時代遅れな行動の中に制限するかもしれません。 (当然ですが、おそらくそれが理由で知性というものがあるのでしょう) 本能とはおそらく最も控えめなやり方でしょう。それがおじいさんにとって上手くいったのなら、自分にとっても上手くいくだろう、というように。そうかもしれませんが、これにはおじいさんが上手く対処した課題は、あなたの課題ではないということが考慮されていません。
もし気候がもっと温暖だった場合、それでもヴァイオレットは子豚のために簡易住居を作るでしょうか?暑さで窒息してしまうでしょうか?私個人としてはヴァイオレットは本能に打ち勝ち、知性で何かを考えだすだろうと思います。しかしこれはもっと知性が足りない種にとっては深刻な問題をなげかけます。そしてもし土が公害や放射性降下物の毒で汚染されたとしたらどうでしょう? 汚染除去というのはおそらく豚の知性を超えているでしょう。1960年代に私は落ちこぼれて畑仕事へと戻りました。私の計画は自活することでした:食べ物を自給自足し、自分で家を建て、自分の努力で生きるのです。
でもご存知ですか?それは私がそれまでしたことの中で、最も楽なことだったのです。何を育て、何を植え、どうやって建てるかという問題は全て、何百年も前に解決済みだったのです。私には家があり、たくさんの食べ物があり、死ぬほど退屈していました。私は自滅の道を進んでいる気がしました。繁栄とは必ずしも進化しているという意味ではなく、そして突き詰めて考えると、進化こそ人生の目標のように思われます。ですからあなたの個人的課題というのは実は良いものなのかもしれません。
私は以前、恐竜時代に進化した熱帯ネズミの話をしていました。この小さな四つ足動物は他に類を見ないものでした。というのもその動物は、あなたや私が毛と呼んでいる薄い一枚様の羽毛で覆われていたのです。
熱帯での毛というのは良い考えではありません。そこにあった環境上の問題には何の解決にもなりませんでした。実際のところ、それは負担でした。おかででその可哀想な生き物は地下に住んでまねばならず、外出するのは夜だけでした。プラス面としては、日中の暑さの中で狩りを行うたくさんの残忍な肉食動物たちを避けることになりました。
しかし当時は鱗や分厚い皮が流行で、毛は変わりものでした。毛に覆われた小さなネズミが地下の隠れ穴に逃げ込むのを見て、ジュラ期の沼の偉大なる支配者たちが笑っていたのを簡単に想像できます。毛がある!地下に住んでるぞ!なんて変なやつだ!ところがそこで雪が降り始めました!
もちろんその後の話は、既にご存知の通りです。ネズミたちは氷河期を生き延びました。恐竜たちは生き残れませんした。
毛を生やすことは実は事前適応型の進化でした。それは本能から来たのでも、知性からきたのでもありません。突然変異でした。とんでもない幸運と呼ばれてもかまいませんが、毛と地下にもぐる能力を持つことでネズミ族の祖先たちは将来に備えていたのです。もし律儀に生命の経験を記録して、次世代のために本能を設計している集合意識の宝庫があるなら、このネズミが新たな局面を開いたことになります。 毛皮は単なる幸運な偶然による変異であり、時には他と異なり過去に決別することで生き残ることもあることを物語っています。
生きものが自己設計できるようになればなる程、変化に順応できるようになります。 恐竜たちに本能ではなくもっと知性があれば、ネズミの皮のコートを着ることで氷河期を乗り切ったかもしれません。しかし恐竜たちは自己設計していませんでした。恐竜には変化を管理するための知性と柔軟性が欠けていたのです。
今日、何万人というアバター受講生たちが、今起こり始めている社会的変化に事前適応する資質を自ら設計しています。互いに破壊し合う社会から覚醒した星の文明への移行です。アバターたちは「毛」を生やそうとしているとも言えます――この場合、その毛とは他者を慈しみを持って見る能力や、信頼し正直に行動する能力、耳を傾けて分かち合う能力、未来の現実を予測し形作る能力です。
少数の懐疑的な人たちが笑って指差し、「カルト」と叫んでいる中、灰が降り始めています。
アバターコースの話
アバターマスターはなぜ知性よりも感じることを強調するのですか?
知性はものごとを解明するのには適していますが、「私は本当は何者だろうか?」という問いには誤った答えしか出しません。
最初にアバターにアプローチする際、多くの人たちは思考として存在しています。彼らの知性が自らを確固たる思考の媒体へと仕立て上げ、それを自己と取り違えているのです。気づいている魂が目覚める前に、この自分が何者かについての間違った概念の整理が必要ですが、これは知性が解明できる問題ではありません。知性から生まれたどんなものも、気づいている魂を経験することはできません。目は目自体を見ることはできませんが、知性を経由しない直接の知覚によって、見ている状態を感じることはできます。
並外れた瞬間
(2008年アバター・ウィザードコースより)
スゴイ!!どこから始めましょうか?この2週間は私を力づけ、そして地に足をつけさせてくれるものでした。深い誠実さのワークからアイデンティティーを消滅させるパワフルなツールまでを、このコースは提供してくれました。
私はこのコースをとりまく思慮深いアプローチと構造、そしてネットワークが提供する純粋な他者奉仕に本当に驚いています。ウィザードは「真実の存在になる」ための、そして自分の夢や自分の思い描く人生を実現することを妨げている人生の領域で重荷を取り去るための安全な場所です。
私にインスピレーションを与えてくれるハリーの話はこの過程のとても大事な部分です。私はスターズエッジが達成した誠実さをもって生きることを志します。
このコースの後、私はとてもずっとリアルに感じています。これまでは色々な点で私は自分に対して、コミュニティーに対して、私の地球に対して正直ではありませんでした。私は自分が誰であるか、そして自分の制限や自分の力にもっと気づくようになっています。私は自分の人生を扱うことができ、また世界を良くすることに貢献できる素晴らしい創造主であることに気づいています。私は次のステップにワクワクしています。
ハリー、アヴラ、トレーナーの皆さん、QMやAIの方々、そしてこれに参加している全ての皆さんに感謝します。私はサポートされていると感じます。そして私は生き生きとしています。これ以上望めることが何か他にあるでしょうか? –C.J.
このコースでのケアとつながりのレベルはとてもサポートに満ちていました。ここでのワークがスペースをクリアにしてくれたおかげで、これを感じ経験することができるのがわかります。私は深く感動し、理解を感じます。10代の初めからずっと私の人間関係に影響を与えてきた内なる闘いから解放された感じです。隠れていた何かが取り除かれ、私のハートはオープンで満たされ、そして感謝と力強さの中で呼吸しています。
こうした言葉ではこのコースのおかげで私がなれたものを、ほんのわずかしか表現できません。 –D.C.
私の感謝の気持ちや、私にとって初めてのこのウィザードコースで起きたそれほど静かではない驚きについては、言葉では表現できません。私の霊的・精神的癒しや浄化、そして信頼、愛、喜びにオープンになることに、様々な奇跡が起きました。
これまで私は常に愛情ある人間として、他者に奉仕したいと思ってきましたが、先年私はいろいろと賢明でない選択をしていました。今やこのような素晴らしい道具を一式手にし、それを使って地球やもっと先へと愛を流すため個人的な障害を変化させ/取り除けるのは驚きですし、また解放感があります。同じく素晴らしいのは世界中にアバターの仲間たちを見つけてつながったことです。故郷に帰ってきたような感じです。
私はアバターのデリバリーを続けますーー何と特別なことでしょう! 私は初めてのインターンシップを1月前にしましたが、その恩恵が、私をウィザードそしてこの比類のない成長の機会へと進めてくれました。
私は信頼することを学びました。
皆さん、どうもありがとう。私の存在の深いところから、何世にも渡って感謝しています。あなたに神の祝福を。2009年のウィザードでお逢いしましょう。 –M.S.
ウィザードコースに参加したことは、私の人生最大の恩恵です。私は宇宙がどのように動くのか、また宇宙の中で自分の人生にどんな意味があるかがわかりました。自分がどのように生きなければならないか、そしてこれまでどのように生きてきたのかについて目が開かれたような感じです。私をウィザードコースへと導いてくれた私の意識の先生全員に感謝します。 –K.Y.K.
このコースで私の人生が変わりました。率直で正直になったのです。正直になる方法を学び、意図的に美徳に満ちた生き方をするという意図から行動することで、私という存在が変化したのです。私は自分のことをこれまでずっと正直で良い人だと思ってきましたが、自分の行動がどれほど教え込みによるものだったかはほとんどわかっていませんでした。それから自由にしてくれてありがとうございます。
私はこれを他の人たちと分かち合うことを待ちきれません。このチームの一員であることに本当にワクワクしています。もっとシェアしたいことが沢山あり、そしてそれをシェアするつもりですが、でも今はもう行かなければなりません。私は覚醒した星の文明に貢献することにコミットしています。そのための基盤、スペース、そしてこれら全てを可能にしてくれる道具を創ってくれたことに感謝しています。 –J.C.

行動を
起こしましょう
アバターマスターからの連絡を希望される方は ここをクリックしてください。
アバターでは皆が勝利をおさめます。アバターになる一人一人が集合意識をより大きな寛容さと理解の方向へとシフトさせます。アバターで自分を助けることが、同時に皆を助けることになるのです。 – ハリー・パルマー